よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

毎日かあさん「子供の扉」


西原理恵子さんが毎日新聞・朝刊に連載しておられる「毎日かあさん」は毎回楽しみに読んでいます。


ちょっと古いですけど2008.01.20の第245回「子供の扉」の回は「なるほど!」となりました。

子どもはドアを開けたら開けっぱなし、お菓子の袋を開けたら出しっぱなし、靴を履き忘れ、木から降りられなくなる。

それらはすべて新しい世界が開けること自体が最優先となってしまうゆえ、と。


たしかに、そんなことよくあります。

気分が悪くなるほどまで、じぃっとテレビ画面を見つめ続けるのも子どもたちですね。

あれは、そこに新たな世界が開けていたのですね。


新しい世界を目の前に、他のすべてがお留守になってしまうような、そんな感覚はもう長いこと持っていないような気がします。

さまざまな領域でも、そういう部分を持ち続けることができる人が「天才」というものなのでしょう。

科学者は新しい発見を前に寝食を忘れ、芸術家は作品以外のすべてが目に入らなくなり。スポーツ選手は苦しい練習も苦しいと思わず新たな世界が開けることを望む。そんな人々。


やっぱり、子どもはすべて天才なのです。