よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

科学

科学もまた一個のモノサシと言えますが、いかに世界を客観的にはかるかという方法論でもあるでしょう。

「科学を信じる」というとき、宗教のように信じるというのではないのだろうと思います。「その手法がいいと思う」というくらいの感じでしょうか。

科学は宗教のように自己完結はしていません。すべての外なるものをはかることを目的とします。

そして人類が存在している間にその旅が終わることはおそらくないでしょう。常に途上にあるのです。だから科学者たちは安心して謎を探り続けることができるのです。

ゆえに「科学にもわからないことがある」「科学ですべて割り切ることができるものではない」という言い方は少しおかしいかもしれません。

科 学はわからないことをわかるようにする学問であり、わからないことがあるのは当然であり、わからないものが残っていることを喜ぶものであり、ハナから完璧 ではありえないし、割り切れると信じているわけでもないでしょうし、なによりも、信じたりする対象ではなく、ただの考え方なのですから。