よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

ナノ人間

電子顕微鏡を覗いていたら、うごめくものが目につきました。

じっくり眺めてみると、見覚えのある形状です。

どうやら、人間の内臓と同じものらしいです。



「うわっ!!これが心臓で、これが胃で、肺で…」と同僚がつぶやいていました。



まったくの偶然で、ナノ内臓ができたみたいです。これではナノメカどころかナノ人間を作ることすら可能になってしまいます。

このサイズだと、われわれの肉体を平気で通過できる存在になるでしょう。いったいどういうことになるのか?彼らにとって、人類は、世界はどう見えることになるのでしょう。



長い年月を経て、もし彼らが人類という創造者の存在を忘れたりしたら、彼らはどんな文化を作っていくのだろう?その世界観は?