よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

「バッテリー」あさのあつこ

いろいろ書きやすいお話です。
読書感想文向きか。

バッテリー10の要素

  • 巧の性格
  • 豪の苦労
  • 野球がつなぐもの
  • 他人のことはわからない
  • 異なる価値観がきしる
  • 自分とは
  • 何を求めるのか
  • 本気
  • 妥協とは
  • 新田という地方都市


天才的で小学校を卒業したばかりでありながら孤高のピッチャーであるところの巧クンは新しい学校で包容力あるキャッチャーの豪と出会う。

むかし、たしか「毎日中学生新聞」だったと思うけど、を購読していて、そこにやはり天才的なピッチャーと、それを受け止めるようなキャッチャーのお話が連載されていた記憶があります。キャッチャーの名前は田淵やったっけなあ・・・?
すぐにその小説を思い出しました。
構図と雰囲気が似ている。
ピッチャーの名前も同じだったような気もしないでもない。
じつはボクも同じ名前なのですけど。
故郷は作者と同じらしい岡山だし、どこか親近感。
ともかく、その小説では最後にピッチャーは白血病か何かで死んでしまったような記憶があります。
巧クンと青波クンを足したような設定でしょうか。
性格は青波クン的だったと思いますが。
あれは、だれのなんて小説だったのでしょうねえ?

とまあ、それはどうでもいいですが。

≪今まで、他人をすごいなんて感じたことなどなかったはずだ。すごいと感じている自分に少しおどろいた。≫p.107
巧クンは少しずつ他人に目を向けることができるようになっているのかもしれない。

(2006年02月19日読了)


巧クンの中学生活が始まる。

なんせ、あの性格ですから、あちこちで衝突を繰り返してます。
豪とすらケンカしてさすがの巧クンもちょっと考え込んだりしますがどんな大人な世界も球の威力だけで我を通せると思っているところがいっそ小気味よいのです。
ハードルはたくさんありますが彼のことだから普通に飛び越えたりせずになぎ倒しながら走り抜けるのでしょう。

≪決めるのは、向こうなんかじゃない。おれたちの力じゃないのか。≫(p.199)、≪自分の球を信じないで、試合に出してもらうためにいやいやしたがったりしたら、終わりだろ。≫(p.200)≪試合は出してもらうもんじゃなくて出るもんなんだよ。おれたちの野球だぜ≫(p.244)

自分の信念を貫き通すことは大切ですがこんな人間ばっかりだと大変や。
また、豪くんも巧の球を試合で受けることができるならなんでもするという信念によって行動しており、バッテリーだけに互いに自己の価値観を押し付けるしかなくそこで衝突してしまうのですが。

キャラクタがわりと極端で、リアルではありませんが、けっこう楽しめます。

≪花に心はひかれない、特に、群れて咲く花は好きになれなかった。ただ、日かげに立つこの桜だけは、気に入っていた。ひょろ長い幹とぶかっこうな枝。時期のずれた花をつけて、一本だけまっすぐに立っているのがおもしろい。≫p.7

≪だまって下を向いてしまったら負けだろう。≫p.101

(2006年01月30日読了)


休止中の野球部。
なかなか思うように野球ができないことにいらだつ巧クン。
単純に球を投げたいだけなのに…って、もとをただせば彼自身にも原因はあるのだけど。

3巻目にしてようやく野球が始まる。
マウンドに立つ巧は思う。
≪勝利をみんなで喜び合うことも、敗北をいっしょに悔しがることも、仲間と心が通じ合うことも、まとまったいいチームになることも、なんの意味もない。そう、思わないか。≫(P.131)
ただ、自分の最高の球を投げるだけ。
 
≪ばかでもあほでも、一つの明確な意志が、ここにあった。≫(P.179)
そういう者を巧は、たとえ嫌いな相手であっても、そこに在るものとして認める。
 
≪教師が、感激屋でなくなったら、おしまいやないですか≫(p.185)、≪教師が生徒に、ときめかなくなったらあきません≫(p.208)
小野先生の、開き直りともとれる名言。

(2006年02月03日読了)


「あの試合」以来続く豪の悩み迷いは深い。
≪巧は、いつも、簡単に答えられない問いばかりつきつけてくる。≫(p.105)

巧クンはなかなか野球をすることができません。
≪投げる。捕る。それだけのことが、なぜ、こんなにややこしい。≫(p.128)

横手二中の門脇クンは姫さん(巧クン)にベタ惚れ状態なのに想いは届かないし、ミズガキくんは姫さんをいじめたくてしかたありません。

そんなこんなで青波もいっしょになってみんなで三角ベースで遊んだりします(なんのこっちゃ)。

この巻ではミズガキくんとヨシサダくんの似た者どうしがいい味出してます。
巧クンは今回主役ではなくなってしまいました。

(2006年02月13日読了)


≪よぶんな色合いをぎりぎりまで殺ぎ落としたようなこれまでのような冬景色の方が、好みに合っている。≫(p.14)

豪、修行僧と化し困惑する巧。
聞きたくもないのに「なに考えている」と聞きたくなってしまう自分に舌打ちする。
≪なにがほしくて、ミット構えてんだよ≫(p.71)

巧クンは意外にオムレツを作るのが上手なことが判明する。
球威は増したが球筋をコントロールできなくなったことが与える影響は。
巧の場合球が自身をもあらわすだろうからそれは自分自身をコントロールできなくなっているということかもしれない。

それにしても、球が速いだけでここまで他に影響を与えられる存在というのもすごい。

(2006年02月19日読了)


≪あいつの本気は、おまえとはちがう≫(p.21)

部活なんかはずっと体育会系の部活でしてたけど、試合で本気になったこともなし、それどころか人生真剣に生きたことがなかった身としては彼らの真剣さ(瑞垣クンですら)はまぶしくもうっとうしくもあります。

そういや生まれてこの方怒りらしきものを感じたことすらないです(これはある意味すごいんでないかい?)。イライラすることはあって、それが最も怒りに近い感情かとは思いますが。それほど本気になったことがないということでしょう。吉貞クンあたりの感覚はよくわかります。このお話の中ではいちばん近いタイプでしょう。彼が出てくるとホッとしますが、実際仲間にいると近親憎悪でイヤかもしれません。

この話では「正解」は描かれない。
一瞬「正解」と思われることばや行動があっても後に覆されたり思い直されたりする。
そうして踏み迷い行きつ戻りつしながら少しずつお話は進む。

海音寺や瑞垣は勝つために練習し試合する。あるいは野球をするために野球をする。
巧や豪、門脇は最高の球を投げるため、それを受けるため、それを打ち最高の打球を生むために野球をする。
両者のズレは集約しない。
折り合うこともできない。

運命の新田東vs横手の試合に向けてそれぞれの道をそれぞれ進んでいくだけ。
そして長い準備期間を置いた試合は始まり、ついに門脇と巧という二人の天才が再び対峙する。

(2006年03月12日読了)


「バッテリー」の後日譚。
というより完全な続編。

瑞垣クンの眼から描かれているところが魅力的。

《勝ちに高揚することも負けに陶酔することも、同等にいじましく思えた。》
さすが瑞垣クンです。
負けを陶酔と取るとは、達してる少年。
共感できます。

他者の人生を揺り動かすような球を投げる巧クンはそんなに長いことこの世にいられないかもしれません。
プロに入って勝ち負けに慣れ弛緩した球を投げるとは思えません。
あるいは肩を壊して投げられなくなるとか。
豪クンのようなキャッチャーでないと取れないような球を投げるピッチャーは遠からず野球ができなくなるかもしれません。
伝説を遺して消え去るのではないでしょうか。

瑞垣クンは野球やめたらアカンでしょう。
野球でなくとも、なんかヒリヒリするよな勝負ごとの中におらんと、ただのヒネたヤツやで、あんた。
いまさら新キャラの妹、香夏(かな)にもそう言われてました。

(2009年09月28日読了)


バッテリーに関する簡単なリストを下に置きます。



【阿藤】横手二中の監督。なかなか厳しいようだ。
【井岡洋三】巧の祖父。真紀子の父。監督として新田高校を率いて春4回、夏6回甲子園に出た。今は青波に梅の精みたいと言われた老爺。が、けっこう枯れてない。娘の真紀子と水ようかんや味噌汁の具について言い争いをしてを楽しんでいる。かつて娘の結婚を反対して以来少し疎遠になっていたのを取り戻すかのように。
【磯部悠哉】新田東中のサード。巧たちの二コ上。
【いちご】沢口んちで採れるいちごはとってもおいしい。こんなのを作れるなんてスゴイと、あの巧をして感心させた。
【伊藤春菜】巧クンと同じクラスの女生徒。吹奏楽部でフルートを吹いている。フルートを構える様が際立っている。豪に告白した(らしい)。
【稲村】巧の父のいる会社の社員。洋三のもとで甲子園にも出たことがある選手だった。巧と対戦して野球の血が騒ぐ。
【江藤彰】豪たちと一緒だった小学校のチームではライトで2番。バントの名人。まばたきを繰り返す神経質そうなところがある。頭が良くて広島の有名中学に合格しているので中学は別になってしまう。巧にポケベル男と呼ばれた。中学校でも野球をやって巧たちの前に現れるかどうかは不明。
【榎本】横手二中学のエースピッチャー。速球派。全国大会のとき肩を痛めたらしい。もし肩を痛めてなかったら横手二中が全国優勝していただろうと瑞垣は言った。瑞垣の知っている2番目にいい投手らしい。一番目はもちろん…。
【大平】新田東中の二番バッター。
【奥平】新田東中の三番バッター。
【小坂部】新田東中のレギュラー。
【小野薫子】豪たち1年4組の担任で国語教諭で美人の24〜25歳。巧に気があるのではと言う向きもある。卓球部顧問。
【おろち峠】おろち峠を越えるとちがう世界があった。巧はそこで少うしだけ変わり始めるのかもしれない。
【海音寺一希】小柄だが新田東中野球部キャプテン。生徒会長でもある。かなりの好打者。しっかり者でもある頼りになる人。
【門脇秀吾】横手二中のキャプテンで4番。超中学級天才バッターで甲子園に出るような学校で即レギュラーになれると言われている。生真面目なタイプ。
叶美奈子】1年4組の女生徒。矢島繭の友人。服装検査で注意され泣いたらしいが気は強そう。
【唐木恭介】横手二中不動の一番打者。普段は人の好い明朗な少年。豆腐や味噌を扱う老舗(江戸時代かららしい)の子。
【球速】真紀子によると巧は≪ボールが速くなるのに比例して、どんどん性格も強くなっちゃったみたい。≫(2巻p.30)でも、三振を取るタイプなのに協調性のあるエースピッチャーなんて頼りにならんでしょう?ていうか、あり得ない?キャッチャーさえいてくれてたらいいって考えてくれてないとねえ。
【草薙】1年2組で巧たちの担任。顔色が悪く下っ端っぽい。
【5.48メートル】マウンドの直径。高槻は小さいと言った。
【崎山】横手二中の3番ファースト。マッチョが自慢。
さくらんぼ】さくらんぼのできる桜の木は普通の桜より早く咲き早く散るらしい。
【沢口】新田東中で巧や豪と同年の野球部員。豪たちと一緒だった小学校のチームではセカンドで1番。足が速い。おおきな農家の子。ちょっと泣き虫。
【室内評論家】吉貞はなかなか的確に部屋とその持ち主の関係を批評する。
【指導者】≪個人の力量に関係なく、勝敗に惑わされず、なんの条件も付加することなく、子どもたちを誇らしいと感じることが、指導者としての一歩だ。≫(第6巻p.72)
【島原】小学校の女性教師。青波の担任。やさしそうな先生らしい。自分の子どももあまり丈夫ではない。名前が出た時点ではお話に登場してくるかどうかは不明。
【18.44メートル】ピッチャーマウンドからキャッチャーまでの距離。このお話でよく出てくる数字。
【城野】横手二中の時期キャプテンか。強肩、俊足、巧打のキャッチャー。次期四番バッター候補。瑞垣に仕込まれてなかなか一筋縄ではいかない選手に育っているようだ。
【杉本潤一】1年2組で巧のクラスメート。お調子者のようだが巧に威圧されている。
【逗子】新田東中のレギュラー。
【田岡】横手二中のセンター。全国一の強肩らしい。
【高槻周平】新田東中で巧や豪の一年上の選手。ファーストとしては巧い。ピッチャーとしてもかなりの好投手。無口で不愛想だが嘘もきれいごとも口にせず、本音しか言えない男。
【伊達さん】永倉くんちの病院で内科の婦長をつとめているちょっと厳しくて怖いメガネの女性。巧クンを、有無を言わせず従わせた。
【チームワーク】たとえばプロ野球の選手たちがチームワークなんてもの信じているとは考えにくい。自分一人で勝ってやるとか、他のヤツが打てなくても自分は打つとか、他のヤツがエラーしても自分は大丈夫とか、そんな連中ばかりだからこそ逆に信じられるんじゃないの?ちょっと自信がないから他の選手に助けてもらおうなんてヤツは信頼できないもの。ピッチャーが四球で自滅しかけてるときにバックにまかせろとか、自分のところに打たせろって言うのは情けなさを見ているのに耐えられないからだし、きっと自分の見せ場が欲しいから。負けるのはイヤだし。「ドンマイ」って言葉はイラつきの表現もしくは自分自身を抑える呪文であり、ナグサメではない。
【辻倉】横手二中のライト。
【戸村】新田東中で風紀委員会を担当している教師。数学教師だが体育会系で野球部の顧問でもある。巧と対立しそうなタイプかどうか。案外モノのわかったタイプかもしれない。強豪高なら巧のような選手には慣れているだろうが…。洋三が監督をしていたときの選手だが彼が2年のときに監督は辞めたらしい。戸村は甲子園には行けなかった。ニックネームはオトムライ。ツナのおにぎりが好き。
【永倉豪】表題の「バッテリー」の捕手の方。巧クンの球を受けることができる能力を持った数少ないキャッチャー。包容力があるリーダータイプ。気配りの人。病院の子でけっこう金持ちらしいが逆にそこでコンプレックスを抱いているらしい。同年齢の中では長身の巧よりさらに体がでかく、横幅も広くて力も強い。巧クン(の投げる球)に出会ってしまったのが不幸の始まりだった(のかもしれない)。巧の球を受けたいというだけのために他のすべてを捨てる覚悟をした(のかもしれない)。
【永倉節子】豪の母。性格はまったくちがうのに高校時代の真紀子の妙に気が合う友人だった。豪には野球をやめてもらいたいと思っている。妙にお嬢様っぽい。おっとりした草食動物を思わせる優しい目をした人。
【中本修】少年野球チームのホワイトタイガースで巧とバッテリーを組んでいた1年下の少年。たぶん物語には出ないでしょう。
【新田】巧たちがやってきた街。両親の出身地でもある。城下町。
【新田東中】巧や豪たちが通う予定の中学。
【野々村旭良(あきら)】新田東中野球部で2年のキャッチャー。体質から選手としての活動はほぼ絶たれているが、羨望も嫉妬もすべてを飲み込んで他の連中のフォローができるエライ人。
【ノブサマ】目が合って、母が拾ってこざるをえなくなった捨て犬。たまたま吉貞が来ていて、自分の名前を一文字与えてしまった。青波が世話をすることになり、少し青波を変えたかもしれない。
【展西(のぶにし)】新田東中の野球部副キャプテンでキャッチャーで3番バッター。ニキビ顔の風紀委員でもある。なのに巧は彼から野球のにおいを感じなかった。
【萩】横手二中の時期エースピッチャー。巧たちの1コ上。変化球と絶妙のコントロールが持ち味。瑞垣にいわせれば「のほほん系」でしぶといらしい。手ごわい投手。
【原田青波(せいは)】巧の弟。4年生。病弱だが人なつっこくてけなげな性格。意外に野球の才能はあるらしい。青波は木と話ができるのかもしれないと、巧は考えている、のかもしれない。少なくとも他人の気持ちのわかる少年。
【原田巧】主人公。天才的なピッチャー。慣れあったりベタついてくるものが嫌いな孤高な性格で他人とうちとけようとしない。というより、ものすごくかわいげのない性格で自己管理の権化。ピンチらしいピンチに陥ったことすらなく豪いわく「たぶんピンチに弱い」。野球にしか(球を投げることにしか)興味を抱かない。もし彼がケガなんかして野球を失ったりしたらどうなるのか心配だ。中一入学時点で170センチ近くある。
【原田広】巧の父。仕事人間だったが体を壊して母の故郷の町に転勤することになった。意外にひょうひょうとした人。新田高校卒。
【原田真紀子】巧の母。青波の心配ばかりしている。そのおかげで子どもが生きて育ってくれさえすればいいと考えるようになっている。新田高校卒。巧に対しては強調性のないことを心配しついきつく当たってしまうが、もともと気が強くはある。
【東谷】新田中で巧や豪と同年の野球部員。豪たちと一緒だった小学校のチームではファーストで3番。ミートがうまく、長打力もそこそこ。スーパーの前の「天満寿司」の息子。
【真晴】4年生。肩は強いが球場全体がストライクゾーンといったタイプのバッター。青波と友人になる。
【ホワイトタイガース】巧の在籍した少年野球チーム。強豪ではないが巧のおかげで中国大会に出場した。
【瑞垣俊二(みずがき・しゅんじ)】横手二中の5番打者。門脇の小学生時代からのチームメート。通称おミズ。門脇は俊と呼んだりしている。街中でも平気でタバコをすい1年のときトイレタバコで説教されたこともあり。茶化したような物言いが特徴。吉貞と似たタイプかもしれない。モットーは「テキトーに中途半端」。ひょうひょうとした中に暗いモノも抱えている。もしかしたら古文が得意。なかなかおもろいキャラクタです。第4巻では主役とも言えるでしょう。でも、野球で敵に回すととても怖い男で横手二中の表看板は門脇だが実質的にはミズガキくんのチーム。強いのもこの人のおかげと言える。でも巧クンの被害者No.2でもあるでしょう(No.1はもちろん豪クン)。パンにマヨネーズをかけてこんがり焼いたのが好き。あ、それぼくも好きです。
【メリーさん】沢口んちで放し飼いにされている羊。なぜか巧がお気に入りで、すり寄ってくる。巧クン必死の逃走が繰り返される。
【矢島繭】1年2組で巧のクラスメートの女子生徒。風紀委員だったが、その活動の陰険さに愕然として辞めたがる。
【吉貞】新田中で巧や豪と同年の野球部員。巧と豪が入部したときは骨折で部を休んでいた。少年野球時代に豪たちとは面識あり。うぬぼれ屋だがそれだけのことはあって、ミートのうまい打者で、守備も抜群。野球センスは抜群と言える。野球はモテたいからやってるそうだ。ルックスもいい(自称)。お調子ものだがさばけたタイプ。家は薬局。
横手市】新田市の北にある同県の地方都市。川に取り囲まれ蔵屋敷の街並み残るきれいな城下町。全国有数の木材と蕎麦の産地。
【横手第二中学】地元の強豪中学。全国ベスト4まで行った。
【良太】4年生。ピッチャーで球は速いが真ん中にしかなげられない。青波と友人になる。