よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

「マレー鉄道の謎」有栖川有栖

旧友の誘いでマレーに行った有栖川と火村はガムテープで目張りしたトレーラーハウスという密室に遭遇し俄然張り切るがタイムリミットに追われ。

(2005年11月12日読了)


この作品に関する簡単なリストを下に

アズラン
ラナ・ターラの警察署所長。
アラン・グラッドストーン
英国の作家でロータスハウスの客。めざせサマセット・モーム
アリ
修行僧のように静かな目をした刑事でシャロームの部下。
有栖川有栖
ミステリ作家で火村の漫才の相方でワトソン役でときおり「白昼夢」のような推理をするが時は戻らない。
池沢晶彦
サラリーマンをやめて世界放浪の旅に出た男でロータス・ハウスに宿泊していた。
大井文親
百瀬と日置の秘書。
キャメロン・ハイランド
高原リゾートでマレーシアの軽井沢だそうで珍しい昆虫が多いので日本から昆虫採集の連中がたくさん来ているらしい。
KL
クアラルンプールのことを通はこう呼ぶらしい?
ジム・トンプソン
数十年前にキャメロン・ハイランドから謎の失踪をとげて世界中の話題になったシルク王で未だにその失踪についてさまざまな推測がなされているらしく松本清張や最近では篠田真由美さんも建築探偵シリーズで取り上げていた。
シャリファ
スレンダーなマレーシア人の美少女で百瀬家のメイド。ワンフーという兄がいる。
シャローム警部
イポーからキャメロンハイランドに応援に来たさえないおっさん。
ジョン
タナ・ラータで「ディスタント・ヴァレイ」という酒場を営んでいる。百瀬の一家とは旧知らしい。アランは愛称のジャックで呼ぶ。
大龍(たいろん)
有栖川や火村の友人。
津久井航(わたる)
日本からキャメロン・ハイランドに来ていたバックパッカーで放浪者を気取っている安っぽい青年でワンフーと争っているところを主人公たちに仲裁された。
日置静郎
百瀬の共同経営者で副社長だが列車事故で死んだので娘の瑞穂は遺された。
日置瑞穂
日置静郎の娘でどうやらワンフーと関わりがあるらしい。
火村英生
臨床犯罪学者で有栖川の漫才の相方でホームズ役ですぐフィールドワークを始めるのはどこかの建築探偵あたりとは違って安心させられる性癖ではある。
マレーシア鉄道
1885年に英国が錫を運ぶために敷設したのが始まりでバンコクからクアラルンプールを経てシンガポールに至る路線が1931年に完成した。
百瀬淳子
虎雄の妻で身体と心が弱そう。
百瀬虎雄
キャメロン・ハイランドでレストランなどをやっている実業家で自分の家をハリマオ・コテージと名付けて経営するカラオケ・バーにも虎の毛皮を敷いている。
リム先生
飲んべの医師でシャリファとワンフーの父で4年前列車から落ちて死んでしまった。
ロータス・ホテル
大龍の所有する宿でホテルではなくゲストハウスだとか彼は言うのだがどう違うの?
ワンフー
マレーシア人の青年で整った顔立ちだがどこか崩れたような雰囲気も持っており生活は荒れているようで誰も彼のことを良く言わないのだけどそれほど悪党には見えなくて日置瑞穂ともしかしたら関わりがあるのかもしれないのだけどシャリファという美しい妹がいてちょっとシスコン気味でもある?