よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

最近気に入ったセリフ

この地上では あらゆる不幸が わたしを襲う……(皇妃エリザベート 名香智子 講談社+α文庫)

やつらの目的は、不可思議な犯罪をこの世にもたらすことそのものなんだ。犯罪を犯すことそれ自体によって、やつらは変えようとしているのさ(紅天蛾 太田忠士 講談社ノベルスp.110)
 ★こいつらの手段は過激やけど、どっちかゆうとぼくもそっちに与する者やなあ。ちょっと応援したくなりました。

この世に、客観的事実などというものは、ない(紅天蛾 太田忠士 講談社ノベルスp.153)
 ★蘇芳のセリフ。これも同感やなあ。ぼくもべつに天動説が正しいなんて思ってないし。世の中べつの法則もありうると思ってるよ。たとえば、もう一度ビッグバン(的なもの)が起こって新しい宇宙(世界)が発生したらそれはまったく異なる法則(たとえば魔法)に支配される宇宙かもしれないと聞いたことがあります。ビッグバンが発生しなくとも、異なる目で見ると異なる世界であるかもしれない。

「その夜回りの口、それがしが代ろうか」と又八郎は言った。「そういう危ない仕事は、独り者に似合いそうじゃ」(用心棒日月抄 藤沢周平 新潮文庫p.45)
 ★こういうセリフがさらっと出てくるキャラクタが藤沢さんの特徴だなぁ。いさぎよく、さっぱりしているものです。