よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

『ウォールデン 森の生活』ヘンリー・ソロー/今泉吉晴・訳…小学館(3045円)

ウォールデン 森の生活
朝日新聞の記事で、この作品を読もうとして読み切れてなかったという記事がありました。
ちょっとホッとしました。同じ人がいるんだ、と。
読書傾向からして、読んでいて当然だし、読んでいるべきとも思うのですが、読み始めるとなんだかつまらなくて、どうしても途中で停止してしまっていたのです。
その記事によると、じつはわりと若かった著者。

三船敏郎のようなおじさんだとおもっていた近藤勇が実は香取慎吾だったんだ、と知った時以上に驚きました。
朝日新聞7月3日

ぼくも驚きました。やっぱり中年以上の年輩の方、世捨て人になってもおかしくない年齢の方を想像していたのです。「方丈記」の鴨長明くらいのイメージだったでしょうか。まさか20代だったとは。ずいぶん印象がちがいますよね。それを知るだけで。
じつは、文章がロックの歌詞してるとか。そう言われると、反骨っぽくて楽しめそうな気がします。独善的なおっさんだと思っていたのが、世をすねた若者の反感を抱いた叫びだったかもと思うと。
今度の新訳を読むと、そう感じられるそうです。