よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

『透明人間の納屋』島田荘司…講談社・ミステリーランド(円)330頁2003年07月31日発行

透明人間の納屋 (ミステリーランド)
「ぼく」の親しい真鍋さんは印刷所を営んでいます。いろんなことをよく知っている真鍋さんが言うことにゃ、世界には実は透明人間がたくさん存在しているそうです。
「ぼく」は真鍋さんが大好きなので、毎日印刷所に入り浸っています。そんなとき、一人の女が殺されました。
そして…かなしい結末が。
少年少女向けミステリのシリーズなのに、前に読んだ『魔女の死んだ日』もそうだったけど、なんでこう爽快感がないんでしょうねえ。小中生の頃に読むミステリなら、もっと、なんていうか、子供が颯爽と活躍する物語を味わいたいもんです。「少年探偵団」シリーズとか、『カイウスはばかだ』とか、『エミールと探偵たち』とか、『名探偵カッレくん』とか、『奇巌城』とか。

評価「×」。