よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

2005-12-09から1日間の記事一覧

参考資料 『日本怪談集 幽霊篇(上下)』中公文庫

誰?

女が真っ暗な廊下を歩いているときすごく疲れた青白い顔の自分が姿見に映ったのだがあとから考えてみるとその廊下には鏡なんて一枚もないのだった。(『日本怪談集 幽霊篇・上』より)

参考資料 『江戸怪談集(全3冊)』岩波文庫

江戸時代の怪談を集めた選集。上の文章は江戸やのに関西弁ふうに要約してみたり。

五ひきのもののけ

あやしいゆうて評判の寺で旅の坊さんが一夜を過ごすことになったんやけど出るわ出るわで五ひきものもののけがやってきてあれやこれや脅かすのにぜんぜん動じてくれへんからあきらめて夜明けには帰ってもうたんやけど坊さんなかなか食えんお人でもののけども…

単道士

若様が客分にしていた道士は仲違いし別れることになったとき袖からテーブルがいっぱいになるほどの酒や肴を出してお別れパーティを開きその後壁に描いた城の城門から絵の中に入っていった。(聊斎志異より)